Linuxで確定申告の書類を作成する(e-Taxではなく書類郵送)
確定申告の時期なので医療費控除申請のための書類をLinuxで作成してみた。特別なことはしていない、と言うよりもLinuxで普通のPDFファイルを印刷するための手法を使っただけなので、この手順で確定申告ができるとも限らないのでくれぐれも自己責任。
プリンタを認識させる。
我が家にあるプリンタはCanonのiP7500というWindows10ではもうサポートされないくらい古いプリンタだけど、必要十分なので我が家ではまだ現役。Linux Mint 19.3 CinnamonだとUSB Type-Bケーブルで接続するだけでドライバを導入する必要もなく認識してくれるので、我が家ではますます現役。
医療費集計フォームの入力
国税庁のWebから「医療費集計フォーム」をダウンロードできるので、昨年分の医療費領収書を手元に用意してガシガシ入力する。驚いたのはExcel 2010、2013、2016、Excel for Mac 2016に加えてLibreOffice 6.0と6.1に対応してくれている。なのでLinux Mintユーザも安心して医療費集計フォームを入力できる。
なお平成28年までしか対応していないV2のフォームもダウンロードできてしまうので注意。V3を使用しましょう(最後まで入力し終わってからV2だったことに気づいた)
確定申告等作成コーナーで申請書を作成する
あまり考えずに源泉徴収票を参照して確定申告等作成コーナーに各種パラメーターを入力して申請書を作成する。まあ医療費控除申請なので、基本的にあまり深くは考えずに各種パラメーターを入力。
ダウンロードされるPDFを印刷する…んだけど
なんだLinuxでも確定申告申請の書類が作れるじゃないか(繰り返すけど印刷して郵送)あとはPDFを印刷して…
ん?
FireFoxでPDFを開くと、レイアウトが崩れる??
いやさすがに「他のそ」はマズいな。Adobe Readerを使うことができない弊害がこんなところに出てしまった。じゃあ評判が良さそうなMuPDFを使ってみよう。ソフトウェアの管理からMuPDFを検索してインストールするだけ。簡単。
なんだMuPDFならちゃんと表示される。良かった…?
…って、MuPDFって印刷機能ができないのね。ううむ。Adobeさん、Linux版Adobe Reader提供再開してくれませんかね?
かくなる上は、PDFからPostscriptファイルに変換して印刷してやる。まずはmupdf-toolsをインストール。
$ sudo apt-get install mupdf-tools
mupdf-toolsがインストールされたら、PDFファイルからPostscriptファイルに変換。このとき解像度(resolution)を指定しないと72dpiくらいの荒い画像に変換される模様。でも720dpiはちょっと細かすぎたかな。
$ mutool convert -O resolution=720 -o [Postscriptファイル名].ps [PDFファイル名].pdf
Postscriptファイルが出来上がったら、lprコマンドでプリンタに出力。
$ lpr -P iP7500 [Postscriptファイル名].ps
というわけで印刷開始。CUPSの管理画面で印刷ジョブが動いていることを確認。
うん、Linuxでの確定申告申請はおすすめできないなぁ。この書類でちゃんと申請通るんだろうか?